仲介手数料の仕組み

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仲介手数料講座【第5講】

仲介手数料講座

 

第5講のテーマは、不動産会社の介在(仲介)の仕方によって、不動産会社の受け取る仲介手数料が2倍になるという話です。この場合、売主には大きな弊害があります。

 

不動産会社の受け取る仲介手数料が2倍になる仕組み

不動産仲介会社の売上げのほとんどは、依頼人からの仲介手数料です。依頼人には、不動産物件を「売りたい人」と「買いたい人」がいます。売主・買主です。

 

ここでは不動産売買について説明していますが、貸借の場合も基本的には同じです。賃貸の場合は、〈売主・買主〉を〈貸主・借主〉に読み替えてください。

 

不動産会社の介在の仕方によって、不動産取引は2つのケースに分かれます。

 

  • 売主と買主の双方が「同じ不動産会社」に依頼するケース

    ⇒ 介在する不動産会社は1社

  •  

  • 売主と買主が「別々の不動産会社」に依頼するケース

    ⇒ 介在する不動産会社は2社

 

2つのケースで仲介手数料がどうなるか見てみましょう。

 

仲介業者が1社のケース「両手仲介」

介在する不動産会社が1社だけの場合、不動産会社は、売主・買主の双方から仲介手数料を得ることができます。

 

仲介手数料を売主・買主の両者からもらうので、「ダブル手数料」あるいは「両手」と呼ばれます。

 

売主と買主から受け取る仲介手数料の額は基本的に同じですから、売主・買主の両者から受け取るので、仲介手数料が2倍になるのです。

 

仲介業者が2社のケース「片手仲介」

介在する不動産会社が2社の場合、つまり、A社が売主から売却の依頼を受け、B社は買主から依頼を受け物件紹介する場合、A社は売主から、B社は買主から、それぞれ仲介手数料を受け取ります。

 

A社とB社は協力して仲介業務を遂行していくので、共同仲介といわれます。この場合の仲介手数料は、「片手」と呼ばれます。

 

「両手仲介」の場合と比べて、仲介手数料は半分になってしまいます。

 

両手仲介の弊害

両手仲介

 

不動産会社としては「両手仲介」がありがたいのですが、売主にとっては弊害があります。

 

「両手仲介」なら仲介手数料が2倍になるのですから、売主から売却の依頼を受けた不動産会社は、できるだけ買主も自社で探そうとします。

 

売却活動というのは買主を見つけることですから、自社で努力して買主を探すことのどこがいけないのか、疑問に思うかもしれません。

 

しかし、考えてみてください。自社で買主を見つけようとすると、不動産会社は、どういう行動をとるでしょうか?

 

  • 他社に買主を見つけられては困るので、物件情報を公開しない。

    ⇒ 自社で情報を囲い込む。

  •  

  • 自社の見つけた買主を優先する。

    ⇒ 他社でもっと高い金額で購入する買主がいても、売主に伝えない。

  •  

  • 価格を下げて安く売る。

    ⇒ 2倍の仲介手数料が入るので、価格を下げても早く売ってしまった方がトク。

 

このように、不動産会社が「両手仲介」にこだわると、高く売れる機会を失ってしまう恐れがあるのです。

 

残念ながら、「両手仲介」にこだわる不動産業者が少なくないので、注意が必要です。

 

 

 

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